「コロナ禍でこんなに変わった!~テレビ制作スタッフの日常~」
2021 02 03
スタッフブログ
今回は総務部より「コロナ禍でこんなに変わった!~テレビ制作スタッフの日常~」
と題してお伝えしたいと思います。
コロナ禍において、東京フイルム・メートの業務にもいろいろと制約が出ています。
プロ野球キャンプでは球場で毎日検温、また定期的にPCR検査を受け、
もちろん陰性でないと取材ができません。
選手との接触を極力減らす意味から、グラウンドに降りるこができず、
スタンドから撮影をしています。
そのような中、WOWOW全豪テニスの中継業務のため、メルボルンへ出張している
当社スタッフに現況の報告をしてもらいました。
【メルボルンでの隔離生活について】
今年の全豪オープンは新型コロナ感染対策が徹底されており、
我々TVスタッフは日本の選手やコーチ、トレーナーと同じ便に搭乗し日本を出発。
シンガポールにて大会が手配したチャーター便に乗り換えて
1月15日、オーストラリア・メルボルンに到着しました。
通常は空港の建物に入って入国手続きを行うのですが、今年は建物の中には一切入らず、
滑走路の脇に設置されたテントにて健康状態のチェックを行い、すぐさま専用のバスでホテルへと移動。
そこから14日間に渡る隔離生活のスタートです。
ホテルの窓からは全豪オープンテニスの会場、メルボルンパークが一望できるのですが(右奥の白い屋根)
窓は開かないので外の空気を吸うことはできません。
また、14日間誰とも会うことは許されず、部屋から一歩たりとも出てはいけない、
という厳格なルールがあるため、隔離中は一緒にチェックインした仲間のTVスタッフ始め、
選手・関係者とも一度も顔を会わせることはありません。
唯一、顔を会わせるのはPCR検査をして下さる検疫スタッフの方のみです。
そんな環境の中スタートした隔離生活はどんな内容かというと、
日中は東京のスタッフとのオンライン会議や、選手や関係者へのオンライン取材があり、
更に関係者に撮影して頂いた現地映像を編集したり、全豪オープンの中継に向けた資料の準備、
そして時おり家族とテレビ電話で会話したりと、思いのほか、1日はあっという間に過ぎていきます。
ちなみに持ち込んだデバイスは、ノートPC3台にIpad1台。
ノートPCはオンライン会議用、資料確認用、編集用に分け、Ipadではアップロードした
動画のチェックなどを行いました。
この他、毎日のルーティーンとして、昼過ぎには部屋のドアの前で“PCR検査”が行われ
(計12回受けました…結果は勿論すべて陰性ですが)更に連日、ビクトリア州の職員から心身の状態を
確認するため電話もかかってきたり、チェックアウトに向け大会側から送られてくる“安全管理の為のWEB上の
プログラム”を確認したりと、隔離前には「どうやって暇つぶしをしようか…」と考えていたのは杞憂に終わりました。
そして毎日の最大の楽しみは何といっても食事です。
朝は6時頃、昼は12時頃、夜は18時頃、ドアをノックされるのが合図で、
ドアを開けると紙袋が置いてあり、その中に食事が入ってます。
写真:春雨のような麺類(アジア料理)
メニューは朝・昼・晩、それぞれ2種類用意されていて、予めどちらか1種類を選択するシステムでメインの料理に
ドリンクとフルーツがセットになっていて、夜はこれにケーキなどのデザートがつくのでかなりのボリューム!
写真:カジキマグロのソテー
また、大会側の粋なはからいで、我々TVスタッフにもお菓子や果物が届く日もあり、
想像以上に充実した食生活を送ることができました!
こうして14日間に渡る完全隔離生活は無事終了。
1月29日、選手・関係者へ一斉に外出する許可が出されたのです。
今後は会場での取材がスタート!隔離中にチャージしたパワーを出し切りたいと思います!!
≪報告:制作部 木南真人≫