新人ブログ③ 

2016 06 17

スタッフブログ

東京フイルム・メートの新人ブログのトリを務めます、室伏亮佑です。
私の名前を聞いてあのハンマー投げの室伏広治さんを思い浮かべる方は多いと思いますが、
残念ながら室伏選手とは親戚でもなんでもありません。けれども、スポーツにかける情熱は「鉄人」級です!

 

さて、前回のブログにもありましたように
私たちは入社後に制作部、編集部、撮影部の3つの各部署で研修を行っています。
今回私が撮影部の研修の様子をお伝えします。

 

撮影部は、ENG(Electronic-News-Gathering)カメラを使い機動力を活かした映像収録を基本に、
スポーツニュース、スポーツ中継に関わる撮影を行います。そのため球場、競技場での仕事がメインとなります。

 

プロ野球、サッカー、ゴルフをはじめ、
あらゆるスポーツの現場に赴き、マラソン、自転車レースの中継も担当しています。

勿論スポーツイベント最高峰の五輪やW杯も手掛けており、スポーツ好きなら夢のような体験ができます。
私は今回の研修で、プロ野球、サッカー、車椅子テニス、水泳、そして様々な現場に帯同しました。

 

撮影現場に向かう前にまずは会社で機材を準備。単純に荷物を用意するのでなく
一つ一つの機材に異常はないかチェックしながら準備をしていきます。
機材の状態を確認しないまま現場について機材が使えないとなると仕事になりません。
準備の際は念には念を入れて機材に異常がないかを確認することが大事です。

 

 

 

そして現場へ!この日はプロ野球日本生命セ・パ交流戦の前日会見の取材です。

 

この日の撮影現場、都内某ホテルに到着。

まずは受付を済ませ会場へ。ここからは戦いです。
戦いと言っても喧嘩ではありませんよ!
いい画を撮るために他局のカメラマンとの撮影のポジション取りが始まります。

会見を撮影するには、映像だけでなく音も重要になってきます。
音声を撮るのはカメラマンとタッグを組むVE(ビデオエンジニア)の仕事です。
VEは音声を収録しながらカメラマン一人ではこなしきれない業務を代行していかなければならず、
これがかなり大変な作業でした。

本業の音声の収録に集中しつつ、
カメラマンが要求しそうな事を予測しながら作業を進めなければなりません。
カメラマンが良い映像を取る事に集中できるように、
荷物の運搬、
三脚の片づけ、
傍らでケーブルを巻いて・・・と、まるで何かに追われるように数々の業務を遂行していきました。
中でもこのケーブルを巻き取る作業は想像していた以上に難しかったです。

 

後日、今度はバレーボールの会見に行ったのですが、
音を収録するだけでも難しいのに、先輩カメラマンからの咄嗟の頼まれ事に応えていたら、
危うく音声を撮り逃しそうになりました。
VEは与えられた業務をおろそかにすることなく、
周囲の人の動きを想定しながら動く『判断力』が必要だと感じました。

 

この日は撤収作業に時間がかかってしまったので
己への戒めと自分自身のレベルアップのために
会社に帰ってからケーブルを巻く練習をしました。
他の部署の先輩方に横目で見られながらも練習を重ねました。
言葉こそありませんでしたが、きっと心の中では応援してくださっていたんですよね!

 

 

 

撮影部では中継映像だけでなく接写も手掛けています。この写真はその時の様子です。

 

 

この日は選手の写真、卒業アルバム、スポーツ新聞の接写を行いました。
光の反射、影の位置、編集しやすいように被写体の角度を変え、
被写体に乗っている小さなゴミなども見逃しません。
アルバムをめくる画を撮影するにしてもなるべく手を移さないように撮影していきます。
納得いくまで何度も撮り直していく姿はさすがプロと感じました。

全国ニュースとして流れるのは数秒ですがこの数秒を撮るために何時間もかけ、
多くの人が努力をしている事がわかりました。

 

今回の撮影部の研修で、
自分が収録に関わった映像や音声が全国に流れることへの喜びと同時に、
業務に対するたゆまぬ努力と研究が必要なのだと改めて感じました。

また、スポーツと言う筋書きのないドラマを映像にするためには
被写体のどんなサイズで撮るのか、どこにパーンするか等、
大部分がカメラマンのセンスに委ねられています。
研修でこの一発勝負の緊張感をものともしない先輩方の職人技を目にして、
私もいつか自分にしか撮れないスポーツ映像を撮ってみたいという強い思いが生まれました。

研修も終わり、あとは配属の発表を待つばかりとなりました。
配属先では早く一人前になれるよう頑張っていきたいです。
そして将来はぜひとも、
大好きなサッカーの最高峰の舞台であるW杯に携われるように頑張っていきたいです。

今回の記事担当

室伏亮佑

2016年入社

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