2019 05 11
スタッフブログ
こんにちは、メート競馬部です☆
弊社が制作を担当するBSフジ「BSスーパー競馬」の放送日のメインレースを
部員たちが勝手に予想するコーナーですが、
今回は初登場の部員よる、コラム形式でお届けしたいと思います!
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平成19年、渋谷。茶色の髪を触りながら、僕は悩んでいた。
その年のヴィクトリアマイルの予想は各紙困難を極め、
女王、カワカミプリンセスをはじめ、
気まぐれ娘、スイープトウショウも注目の的だった。
女心は複雑だ、ちょっとした事で気持ちが変わる。
どこか胸騒ぎがした。これがいわゆる“勝負師の勘”だろうか、
人気馬たちを尻目に、僕は別の二頭の馬の名前に目が留まる。
恋か、キスか―。
デビューからずっと気になっていた、『コイウタ』か。
実績十分、かつ、天才武豊が手綱を握る『アドマイヤキッス』か。
“キッス”という甘い響きが、若者の不埒な心を揺さぶる。
「やっぱり、ユタカさんは切れないよなぁ・・・。」
僕は、もっともらしい言い訳を呟き、キスの誘惑に負けることにした。
結局、レースはコイウタが内を抜け出し、優勝。
一方のアドマイヤキッスは、7着。
一途な恋を貫けなかった、苦い記憶となった。
そして、
令和元年、新橋。
僕は競馬をはじめニュースで使うスポーツ映像を作る編集マンになっていた。
髪には白いものが、少しずつ。
あの日の出来事を思い出しながら、スポーツ紙の出走表に目を落とす。
【ヴィクトリアマイル 8枠16番、ソウルスターリング】
・・・外枠かぁ。
デビューから4連勝、この良血の才媛に一目惚れして早や、3年。
最近めっぽうご機嫌ななめのお嬢様を、華麗にエスコートする武豊を想像してみる。
「やっぱり、ユタカさんは切れないよなぁ・・・」
僕はまた、甘い誘惑に性懲りもなく乗ることになりそうだ。
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部員の10年超の恋は実るのか!?!?!
このレースの模様は是非、弊社が制作を担当する
BSフジ放送の『BS スーパーKEIBA』でお楽しみください。
『BS スーパーKEIBA』の放送内容についてはコチラ→