2016 01 27
スタッフブログ
2016年になり早くも一月の下旬になりました。二月からはプロ野球の春季キャンプが始まります。
昨年ヤクルトのキャンプ取材に行っていた私はインタビュー中のある言葉が気になっていました。
今更ではありますが、それに基づいて昨年のセ・リーグを見てみたいと思います。
それは真中監督の言葉です。インタビューの中で打順の話になったときに
「バレンティンが元気なら3番を打たせたい」「俺は3番最強論者だからね」
と言っていたのがとても印象的でした。
そこでセ・リーグ各球団の3番打者の成績を調べてみました。
以下の通りです。
〇ヤクルト
選手名 試合数 打数 安打数 打点 本塁打数 打率
ミレッジ 4 12 3 2 0 .250
田中浩 1 4 2 0 0 .500
川端 68 275 86 26 2 .312
山田 70 267 93 60 21 .348
合計 143 558 184 88 23 .329
〇巨人
選手名 試合数 打数 安打数 打点 本塁打数 打率
長野 10 35 9 5 0 .257
坂本 73 269 72 37 7 .268
亀井 40 150 39 9 0 .260
橋本 11 41 15 6 1 .366
アンダーソン 5 17 3 1 0 .176
堂上 2 8 1 0 0 .125
カステヤーノス 2 7 0 0 0 .000
合計 143 527 139 58 8 .264
〇阪神
選手名 試合数 打数 安打数 打点 本塁打数 打率
西岡 13 51 15 6 1 .294
鳥谷 32 120 23 9 1 .192
マートン 37 148 34 19 0 .230
福留 58 225 67 35 11 .298
狩野 3 10 4 1 1 .400
合計 143 554 143 70 14 .258
〇広島
選手名 試合数 打数 安打数 打点 本塁打数 打率
丸 59 209 46 28 6 .220
ロサリオ 7 26 6 6 1 .231
松山 16 52 12 9 3 .231
シアーホルツ 26 102 29 15 4 .284
鈴木誠 7 24 2 2 0 .083
グスマン 7 25 5 6 2 .200
田中 1 4 0 0 0 .000
新井 20 79 19 5 0 .241
合計 143 521 119 71 16 .228
〇中日
選手名 試合数 打数 安打数 打点 本塁打数 打率
森野 10 34 10 0 0 .294
平田 57 220 69 23 5 .314
大島 1 5 1 0 0 .200
エルナンデス 6 24 4 2 0 .167
ナニータ 3 12 6 2 0 .500
松井佑 1 4 0 0 0 .000
藤井 3 9 1 2 0 .111
ルナ 52 203 55 17 2 .271
遠藤 10 36 9 1 0 .250
合計 143 547 155 47 7 .283
〇DeNA
選手名 試合数 打数 安打数 打点 本塁打数 打率
梶谷 122 479 136 61 11 .284
井手 4 14 3 1 1 .214
下園 6 19 6 3 0 .316
石川 2 8 2 0 0 .250
バルディリス 6 26 4 2 0 .154
宮崎 3 12 3 0 0 .250
合計 143 558 154 67 12 .276
基本的にはスタメンの選手の成績です。
交代出場の選手の成績を加味しても大きく変わる事はないと思われます。
ヤクルトの成績から調べてみたので断トツに抜けているのかと思いましたが、
セ・リーグ各球団の成績を調べ終えてみると少し意外な感じでした。
確かにヤクルトは抜けています。
主に3番を打ったのが首位打者の川端選手と、
トリプルスリーを達成した山田選手なので当然なのかもしれません。
ヤクルトの3番といえば山田選手の印象が強いですが、シーズン序盤は主に1番を打っていました。
真中監督の打順の話の中でも
「まだ山田にはあまり プレッシャーの掛からない1番で自由にやってほしい」というようなことを言っていました。
チーム事情もあって途中から3番になったのでしょうがその活躍は皆さまご存知の通りです。
しかしながら3番打者の成績がそのままシーズンの順位に反映されているかというと
そんな事はありませんでした。ヤクルトだけは当てはまっていましたが、
広島のように打点は2番目の数字でもシーズン4位。
中日やDeNAも打率は良くてもシーズンでは下位に沈んでいます。
3番打者に限って言えば突出した成績の選手が見受けられなかった
巨人、阪神がそれぞれシーズンでは2、3位でした。
もちろん各球団ごとに考え方は異なりますし、
最強の打者を3番に置いていたかどうかもわらないので単純比較は出来ませんが、
やはりいろいろな要因があっての成績でありシーズンの順位なのだなと改めて思いました。
調べたものはたったこれだけですが、その途中で自分の中では他にもいろいろな事が感じられたので、
とても興味深かったです。
昨年は最強の打者を3番に置く、という考えの真中監督のヤクルトが優勝しました。
さて、今年はどんな一年になるでしょうか?今季のセ・リーグの監督は皆40歳代だそうです。
若い監督の方々がどのような考えを持って、どんな戦い方をするのか今から楽しみです。
こうやってデータの比較をしながら見ると野球観戦がもっと面白くなると思いますので
皆さんも興味がありましたら、ご自身が思う「最強打順」のデータをチェックしてみてください。